医療保険と組み合わせやすいがん保険

具体的な商品名の前に、医療保険と組み合わせやすいがん保険の、4つの条件を確認します。

がんは、日本人の半分近くがかかるとされる大きな病気です。それだけに、医療保険は、当然のごとくがんに対応しています。

医療保険の標準の保障では、がんに対応しきれない

しかし、医療保険は、もともと入院費用を補償する保険です。がんの入院治療には十分対応できますが、近年、通院でがん治療に取り組む患者が増えています。

厚生労働省の『患者調査』(平成26年)によると、主ながんの入院患者数と通院患者数は下のようになっています。

入院患者数 通院患者数
129,200人 171,400人

医療保険の標準の保障では、通院治療費はほとんど出ません。
そこで、ほとんどの医療保険には、がんのための特約が複数用意されています。それらを付加することで、通院治療にも備えることができます。

もっとも、そうした特約の保障が、満足できる内容ではないことがあります。もらえる金額が少なかったり、保険金の支払条件が厳しかったり。

そういうときは、医療保険に特約を付けるより、納得できる内容のがん保険に加入する方が得策です。

すでに医療保険に加入している人が、保障を強化するならがん保険

すでに医療保険に加入している人が、がんの保障を強化したくなったときは、現在の医療保険を見直すより、追加でがん保険に加入することを検討しましょう。

そうすることをおすすめする理由は、以下の2つです。

  • がんの医療技術は進化が急速なので、最新の商品の方が安心できる。
  • 保険を見直すと、変更しなくてよい保障まで新しくなって、保険料が高くなりすぎる危険がある。

医療保険と組み合わせやすいがん保険の4条件

ただし、がん保険を不用意に医療保険と組み合わせると、不都合が生じます。保障の重複です。

たとえば、医療保険には入院給付金が必ず付いています。そのため、入院給付金(入院日数分の給付金)があるがん保険を、医療保険と組み合わせると、保障の重複になります。

狙って重複させるのはOKですが、必要ないのにうっかり重複させると、保険料のムダ遣いになります。

医療保険と組み合わせて、ムダが起こりにくいがん保険の条件は、以下の通りです。

  • 入院給付金、手術給付金の付け外しを、自由に選べる。
  • 給付金、一時金の金額を、幅広く設定できる。
  • 複数回、給付金や一時金をもらうことができる。
  • 給付金、一時金の支払条件が柔軟である(症状や治療法などの細かい条件がない)。

医療保険と組み合わせやすい、おすすめのがん保険は、こちらの3つの商品です。

販売されているがん保険の中から、上の条件に当てはまる商品をご案内します。

FWD富士生命『新がんベスト・ゴールドα』

FWD富士生命は、もともとは損保会社の富士火災の子会社で、富士生命という社名でした。

それが、富士火災ともども米国のAIGグループに入って、2013年にAIG富士生命になりました。
そして、2017年にAIG富士生命がFWDグループに譲渡され、FWD富士生命になりました。

ちなみに、元親会社の富士火災はAIGグループにとどまりましたが、グループ内での合併により、今はAIG損保になっています。

『新がんベスト・ゴールドα』は、AIG時代からの人気商品

FWD富士生命は、AIG富士生命の商品ラインナップを、原則として引き継いでいます。
がん保険『新がんベスト・ゴールドα』は、AIG富士生命時代からの人気商品で、日本の保険市場では一定の実績と知名度があります。

最大の特長は・・・

主契約(必須の保障)が、診断給付金のみであること。

これ以上考えられないくらいにシンプルなので、医療保険と組み合わせても、保障の重複は起こりにくいです。

便利な診断一時金の中でも、魅力度は高い

さらに、『新がんベスト・ゴールドα』の診断給付金には、次のような特長があります。

  • がんとの診断が確定したら、保険から一時金(診断給付金)が出る。
  • 一時金の金額は、50~300万円の範囲で、加入者が指定できる。特約を付加すると、最大で600万円になる。
  • 一時金(診断給付金)は、2年に1回を限度に、何回でも受け取ることが可能。

診断の確定が支払条件ということは、スムーズに請求手続きが進めば、入院前や手術前でも一時金(診断給付金)をもらうことができます。

そして、もらったお金を、入院費用に充てようと、通院費用に回そうと、将来の治療費のために貯金しようと、自由に用途を決められます。保険から出るお金の中でも、使い勝手が良いです

そのうえ、『新がんベスト・ゴールドα』の場合、一時金(診断給付金)の金額を50~600万円の範囲で幅広く設定できて、さらに複数回もらえるのが魅力です。

上皮内がんのときは一時金(診断給付金)は出ませんが、その分保険料が安くなっているので、欠点とは限りません

メットライフ生命『ガードエックス』

メットライフ生命は、米国最大の保険会社の日本法人です。
日本での営業開始は早いものの、何度か親会社と社名が変更されており、メットライフ生命の名前になったのは、2014年とかなり最近です。

とは言え、日本国内での実績はそれなりに積んでいます。

『カードエックス』の主契約は治療給付金

『ガードエックス』の主契約(必須の保障)は、治療給付金です。

治療給付金とは、がんの治療開始を条件に支払われる一時金です。その特徴は、以下の通りです。

  • がんの診断確定後、所定の治療を開始すると、一時金(治療給付金)が出る。
  • 治療給付金の支払い対象となる治療法は、細かく決められている。
  • 一時金(治療給付金)の金額は、50万円か100万円(上皮内がんは半額)。
  • 一時金(治療給付金)は、1年に1回を限度に、5回まで受け取ることができる。

まず、『ガードエックス』の治療給付金は、診断給付金より、支払条件が厳しいです
治療開始が条件なので、診断給付金と比べて、もらえるタイミングは後ろにズレますし、対象外の治療を受けたら治療給付金は出ません。

また、一時金(治療給付金)の金額は最大100万円までと、低めに設定されています。
ただし、1年に1回を限度に(FWD富士生命は2年に1回)複数回もらえるので、もらえる金額を合計すると十分かもしれません。

さらに、上皮内がんのときは一時金(治療給付金)が減額されるものの、複数回もらえます

東京海上日動あんしん生命『がん診断保険R』

東京海上日動あんしん生命は、損害保険業の名門、東京海上日動の関連会社です。1996年創業と歴史は浅いものの、大手損保系列という安心感は大きいです。

それだけでなく、業績を急速に伸ばしており、大手生保に次ぐポジションまで成長しています。

『がん診断保険R』は診断給付金が出る

東京海上日動あんしん生命『がん診断保険R』の主契約は、FWD富士生命と同じく診断給付金です。

  • がんとの診断が確定したら、保険から一時金(診断給付金)が出る。
  • 一時金の金額は、100万円か200万円かを、加入者が指定できる。
  • 一時金(診断給付金)は、2年に1回を限度に、何回でも受け取ることが可能。ただし、上皮内がんは1回限り。

一時金(診断給付金)が100万円または200万円で、かつ回数無制限なので、必要十分な手厚さです

上皮内がんは、通算で1回限りですが、100万円または200万円なので、十分な保障です。

他社にはない、健康給付還付金

『がん診断保険R』と他の商品との決定的な違いは、健康還付給付金の存在です。

保障も保険料の払込も一生続きます。ただし、加入者が70歳になると、それまでに払い込んだ保険料の総額が、健康還付給付金としてもどってきます。

健康還付給付金の仕組み図

ただし、70歳までに一時金(診断給付金)を受け取っていると、その金額は健康還付給付金から除外されます。

簡単にまとめると、70歳までの保険料が実質無料になるので、生涯の保険料累計が安くなります

ただし、健康給付還付金がある保険商品は、1回あたりの保険料が高くなります

同じ、診断給付金タイプのFWD富士生命『新がんベスト・ゴールドα』と、一時金100万円で女性が加入するときの、月々の保険料を比較しました。

東京海上日動
あんしん生命
FWD富士生命
30歳 3,150円 1,929円
40歳 3,565円 2,432円
50歳 3,900円 3,008円

1回あたりの保険料を重視するのか、生涯の保険料累計額を重視するのか、難しい選択になります。

おすすめは、健康還付給付金を老後の保険料に回すこと

健康還付給付金をもらった後も、保険料の払込は生涯続きます。老後になって、定期的に高い保険料を払うのは、負担になるかもしれません。

そういうときは、70歳で健康還付給付金を受け取ったときに、15~20年分くらいの金額を、70歳以降の保険料の原資として残しておきましょう

チューリッヒ生命『終身ガン治療保険プレミアム』

主契約は、放射線治療給付金抗がん剤治療給付金ホルモン剤治療給付金の3つから成り立っています。

ほとんどの医療保険は、手術給付金が主契約に組み込まれています。
『終身ガン治療保険プレミアム』の主契約から、手術給付金が外されているので、医療保険との間で、保障の重複は起こりにくいです。

もっとも、最近の医療保険では、放射線治療給付金も主契約に組み込んでいる例が増えています。その点では、保障の重複に注意が必要です。

古い医療保険なら、主契約に放射線治療給付金は含まれないので、『終身ガン治療保険プレミアム』と組み合わせやすいです。

なお、特約として、診断一時金(50万円、または100万円)が用意されています。

医療保険とがん保険のように、目的が近い保険商品を組み合わせるときは、保障が重複して、ムダに保険料を払う危険が高まります。

判断ミスを犯さないために、保険の専門家を上手に活用しましょう。

また、候補の商品を上でご案内しましたが、まちがいのない判断をするためには、ご自分の条件設定で見積もりをして、専門家の助言を聞きながら結論を出していただきたいです。

医療保険にしろ、がん保険にしろ、一生かけ続ける可能性があります。小さなムダでも、長い年月のうちに、積もり積もります。

専門家の知恵を活用しながら、生命保険を比較して選ぶ、手軽で安心な方法は、
賢い生命保険の入り方
をご覧ください。

FPに無料相談できて、おトクなキャンペーン実施中

ご自身の場合はどうなるのか!?保険と家計の専門家、FPに相談しませんか。

  • FPが無料で相談にのります。
  • こちらの都合に合わせて、自宅や指定の場所にFPが来ます。
  • 保険に加入する義務はありません
  • 今ならおトクなキャンペーン実施中。
inserted by FC2 system