心疾患の費用は、預貯金と医療保険で

医療保険で、心疾患に対策するとき、注意が必要なのは、入院費用より、通院の費用です。

心疾患の特徴は、以下の2つです。

  • 入院1日あたりの医療費が高額になりやすい。
  • 通院で治療に取り組む患者の割合が高い。

高額療養費制度で、入院費用をおさえられる

心疾患は、1日あたりの医療費は高額ですが、平均入院日数は20日程度です。よって、入院期間が単一の月の間に収まれば、高額療養費制度の1ヶ月分を負担するだけですみます。

もし医療保険で、心疾患の入院に備えるとしたら、標準で組み込まれている保障(入院給付金+手術給付金)だけで、医療費の全額か大部分をまかなうことができるでしょう。

通院費用を、預貯金から出すか、医療保険で備えるか

全国の心疾患の患者のうち、70%近くは通院で治療に取り組んでいます。また、入院して心疾患の治療を受けた人の90%以上が、退院後も通院を続けています。

心疾患の通院1回あたりの医療費(国民平均)は、3割負担で5,000円強です。月に1~2回くらいの通院ペースだとしたら、月々5,000~11,000円の負担(3割負担として)になります。

ただし、心疾患は、日本人の死因の第2位(15.5%)であり、かつ高齢になるほど発症しやすくなる病気です。通院は長期間(ときには生涯)に渡る可能性があります。積もり積もれば、治療費はそれなりの金額になります。

これらの金額を、医療保険で準備するには、どんな方法があるのでしょうか。

医療保険は、原則として、入院のためのもの。医療保険の標準の保障では、通院治療をまかなえません。

たいていの医療保険の主契約(必須の保障)は、入院給付金と手術給付金です。通院で点滴や酸素吸入を受けたり、高い薬を処方されても、標準の保障のままでは、それほど役に立ってくれないものが多いです。

医療保険の標準の保障で、通院のときにもらえる給付金

人気の3つの医療保険の標準の保障(特約を付けない)で、心疾患の通院治療のときに、どんな保障を受けられるのかを、調べました。

医療保険 通院治療でもらえる給付金
オリックス生命
『新CURE(キュア)』
通院で手術を受けたときは、入院給付金の5日分の手術給付金が出る。それ以外のときは、給付金はなし。
東京海上日動あんしん生命
『メディカルKit R』
メディケア生命
『メディフィットA』

3つの医療保険とも、外来手術を受けると、入院給付金の5日分の手術給付金が出ます。ただ、外来の心臓手術というのはほとんどありえないでしょうから、実質的には保障は何も無し、ということでしょう。

この3つの医療保険だけでなく、他の医療保険でも似たようなものです。

心疾患の通院費用の準備に役立ちそうな、医療保険の特約を調べてみました。

医療保険は、基本的には入院のための保険です。ただし、三大疾病や七大生活習慣病については、通院治療でも、それなりの医療費がかかります。
そこで、特定の病気について、保障を強化するための特約が用意されています。

心疾患専用の特約は見当たりません。三大疾病や七大生活習慣病の特約の中で、保障を受けることになります。

というわけで、主な医療保険の、心疾患の通院費用に使えそうな特約を調べてみました。

医療保険 特約 備考
アフラック
『ちゃんと応える医療保険EVER』
  • 通院ありプラン
  • 三大疾病一時金特約
いずれも入院前後の通院のみ保障。また、一時金の対象は、急性心筋梗塞のみ
FWD富士生命
『さいふにやさしい医療保険』
なし
オリックス生命
『新CURE(キュア)』
  • 重度三大疾病一時金
入院が、一時金が出るための条件。また、一時金の対象は、急性心筋梗塞のみ
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
『新・健康のお守り』
  • 三大疾病入院一時金特約
入院が、一時金が出るための条件。また、一時金の対象は、急性心筋梗塞のみ
チューリッヒ生命
『終身医療保険プレミアムDX』
  • 退院後通院給付金
  • 三大疾病診断給付金
いずれも入院後の通院のみ保障。また、一時金の対象は、急性心筋梗塞のみ
東京海上日動あんしん生命
『メディカルKitシリーズ』
  • 特定治療支援特約
手術か20日以上の入院が、給付の条件。また、一時金の対象は、虚血性心疾患と、やや広くなっている。
三井住友海上あいおい生命
『&LIFE 新医療保険Aプレミア』
  • 通院給付特約
  • 三大疾病入院一時給付特約
通院給付特約は入院後の通院のみ保障。また一時金は、入院が前提だが、心疾患全般が対象。
メディケア生命
『メディフィットA』
  • 通院治療特約
  • 3大疾病保障特約
いずれも入院後の通院のみ保障。また、一時金の対象は、急性心筋梗塞のみ
メットライフ生命
『フレキシィS』
  • 新終身通院給付特約
  • 新終身特定疾病一時金特約
入院後の通院のみ保障。一時金の給付条件は、所定の手術か20日以上入院と厳しいが、対象は心疾患全般と、広い。

名称に「入院」という言葉が入っていても、退院後の通院費用に使えそうな特約は、表に載せています。

心疾患の医療費の準備は、預貯金と医療保険の二本立てで、考えましょう。

上の表から、次のことが言えそうです。

  • 通院のみの心疾患の治療では、医療保険からは、保険金・給付金はもらえない。
  • 入院したとき、入院前後の通院を保障する医療保険と、退院後の通院のみを保障する医療保険に分かれる。
  • 心疾患のうち、急性心筋梗塞のみを保障する医療保険が、けっこう多い。

3つめは、ちょっと専門的になるのでわかりにくいかもしれません。心疾患を大まかに分類すると、下のようになります。

心疾患 虚血性心疾患 (急性)心筋梗塞
狭心症
不整脈
心不全

心疾患全体をカバーするのか、急性心筋梗塞のみかで、保障の範囲はけっこう異なります。

心疾患への対策は、預貯金と医療保険の二本立てで

医療保険の特約で対応できるのは、急性心筋梗塞などの症状の重い心疾患で入院した後の、一定期間の通院費用に限られます。
それ以外の通院費用は、預貯金から支出することになりそうです。

冒頭に書いたとおり、心疾患の通院治療では、月々の費用負担がそこまで大きくなることはないようです(だからこそ、医療保険の特約の品ぞろえが薄いのでしょう)。

というわけで、心疾患の治療費の準備は、以下のような形で進めるのが、良さそうです。

  • 心疾患の入院費用の対策としては、医療保険は、標準で組み込まれた保障のままで可。
  • 心疾患による通院の費用は、主に預貯金でまかなう。毎月5,000~11,000円くらいがめど。
  • 三大疾病一時金や通院の特約を付けても良いが、重い心疾患で入院した後の、一定期間の通院費用分の資金と割り切る。

ところで、将来の医療費を、医療保険と預貯金の二本立てで準備するときのポイントは、医療費は、預貯金+医療保険で準備をご覧ください。

医療保険をかけながら、将来の医療費を貯金するなら、ムダな保険料を払うことはできません。医療保険の保障は、必要なものだけに絞り込みましょう。

医療保険をかけながら、並行して、将来の医療費を貯金するなら、保険料のムダは厳禁です。余計な保険料を払うぐらいなら、預貯金に回すべきでしょう。

当然のことながら、医療保険の保障内容のムダを無くさなければなりません。
そして、各社の医療保険を比較して、できるだけ割安な医療保険に加入したいです。

保険の専門家を上手に活用することをオススメします。そのための手軽で安心な方法は、
賢い生命保険の入り方
をご覧ください。

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