イーデザイン損保の新商品&e(アンディー)ついて解説します。

イーデザイン損保は、2021年11月に、新しい自動車保険&(アンディー)を発売しました。

2022年4月には、&eに一本化していくことが宣言されました。もっとも、移行期間ということなのか、従来商品も引き続き販売されています。

このページでは、新商品&eについて解説します。

新商品&e(アンディー)のセールスポイント

ぶっちゃけ従来商品を商品改定しても、&eの機能を実現できたはずです。しかし、イーデザイン損保は、あえて新商品という形を選び、ウェブサイトも一新しました。

そんな、力が入った新商品&eの特徴を解説します。

独自のIoTセンサーによる安全運転サポート

もっとも注目される新機能は、安全運転サポートです。このサービスが、加入者全員に提供されます。

具体的には、下図のようなIoTセンサー(運転の状況を感知して、インターネット経由で情報提供をおこなう機器)と専用スマホアプリにより、複数のサービスが提供されます。

具体的には、次のようなサービスが提供されます。

IoTセンサーが事故を感知

IoTセンサーを車内の水平なところに貼っておくと、運転中に車両の状況を常に監視してくれます。

そして、事故の恐れがある衝撃なり振動なりを感知すると、自動的にスマホに事故連絡ボタンを表示します。

事故のときの、損害保険会社への連絡が簡単になります。

運転診断

IoTセンサーは常に車両の状況をチェックし、その結果を蓄積しています。それをもとに、安全運転がどのくらいできているかを診断してくれます。

診断結果は、スマホアプリで確認できます。

定期的な情報提供

スマホアプリに安全運転のヒントが定期的に配信されます。

このサービスに、IoTセンサーは関係ないようです。

事故のない社会へ

IoTセンサーを通じて収集したデータの集計結果・分析結果を、自治体や企業に提供し、事故のない社会づくりに貢献します。

これは、イーデザイン損保単独ではなく、東京海上グループとしての取り組みです。

割引制度を大幅改定

従来商品の割引制度は、ダイレクト型自動車保険としてはありがちな仕組みでした。&eでは割引制度が大胆に見直されています。

割引 従来
商品
&e
インターネット割引
早割
証券e割
無事故割引
継続割引
新車割引
ASV割引
セカンドカー割引
紹介割引

今のところ&eは、インターネット割引と証券不発行割引(=証券e割)がない、唯一のダイレクト型自動車保険です。

また、ダイレクト型は、さまざまな割引を設けて値引き競争を繰り広げています。イーデザイン損保は、少なくとも&eにおいて、割引合戦から距離を置くつもりのように見えます。

新商品&e(アンディー)の補償内容を、従来商品と比較

新商品になって、補償内容もあちこち変更されています。変更されている箇所は多いですが、どれも大きな変更ではありません。

変更点を表にまとめました。

保険・サービス 変更点
対物賠償保険 保険金額は無制限一択になった(従来商品は無制限以外も選択可)。
人身傷害保険
  • 人身傷害保険は自動セットされる
  • 搭乗者傷害保険は、傷害一時金として人身傷害保険に吸収。
  • 女性のお顔手術費用特約、育英費用特約は廃止。
車両保険 事故時宿泊・帰宅費用特約が新設。
その他 弁護士費用特約が選択制になった(従来商品では自動セット)。

イーデザイン損保の説明によると、すべて従来商品の加入状況に即した変更とのことです。

&e(アンディー)の保険料を、代理店型&ダイレクト型の相場と比較しました。

新規加入の保険料を比較

&eの保険料を7パターンの年齢・等級の組み合わせで見積もりし、従来商品及びダイレクト型の相場と比較しました。

イーデザイン損保の自動車保険の保険料を相場と比較

従来商品が相場と同じか、それより少し安いのに対して、&eの保険料は相場よりかなり高く設定されています。

加入後の保険料を比較

35歳10等級で新規加入し、その後4年間の保険料の推移をシミュレーションして、従来商品と比較しました。

無事故で加入・更新する(1等級アップし続ける)ものとします。

イーデザイン損保の自動車保険の保険料推移を比較

従来商品はインターネット割引のおかげで、1年目は&eよりかなり安くなります。

しかし、2年目以降は割引がダウンする(10,000円⇨2,000円)ので、&eより高くなっています。

3年以上続けるつもりなら&eの方が割安と言えそうです。

1年目の割引が大きくて2年目から小さくなるのは、イーデザイン損保の従来商品だけでなく、他社のインターネット割引にも共通します。

つまり、他のダイレクト型と比べても、&eの複数年での割安感は通用します。

【結論】イーデザイン損保の新商品&eは買いか?

このページでご説明した&eの特徴を下表に整理しました。

特徴
補償・サービス
  • 補償内容は、従来商品のマイナーチェンジ(修正レベル)
  • IoTセンサーによる安全運転サポート
保険料
  • インターネット割引の廃止により、1年目は割高
  • 複数年で比べると、割安感がある
その他 東京海上グループのIT戦略を先導する企業というイーデザイン損保の立ち位置が、より明確になったと言えるかも・・・

以上のことを踏まえると、イーデザイン損保の&eは、次のような方々にお勧めしたいです。

  • いったん加入したら、その保険をできるだけ長く続けたい。
  • 安全運転サポートに興味がある、または、自分の運転についての情報を収集されることに抵抗がない。
inserted by FC2 system