ダイレクト型自動車保険を選ぶなら、毎年乗り換えるつもりで

コストパフォーマンスを重要視して、ダイレクト型自動車保険を選ぶ方々には、毎年乗り換えることをお勧めします。以下で、この理由や見直しのポイントを解説します。

毎年他社への乗り換えを検討したい、これだけの理由

最大の理由はインターネット割引

ほとんどのダイレクト型自動車保険は、インターネット割引を提供しています。

数ある割引の中で、インターネット割引の特徴は、次の2点です。

ソニー損保のインターネット割引を例にあげます。

10000円 5000円 2000円 1年目 2年目 3年目以降

1年間保険を使うことなく更新すれば、1等級上がって、更新後の保険料は安くなるはずです。

しかし、インターネット割引の減り方のほうが大きいので、2年目、3年目と値上がりします。

他の自動車保険も、割引の大きさはソニー損保と異なりますが、同じような仕組みです。

それ以外の理由

保険を毎年見直したい理由は他にもあります。

今年、最もおトクだった自動車保険が、来年もそうであるとは限りません。

他社の自動車保険に毎年乗り換えると、どのくらいおトクかシミュレーション

毎年乗り換えるほうがどのくらいおトクかを、販売されている自動車保険でシミュレーションしました。

次の3パターンの保険料の推移を比較しました。

  • アクサダイレクトの1〜4年目
  • チューリッヒ「スーパー自動車保険」の1〜4年目
  • アクサ → チューリッヒ → アクサ → チューリッヒ

35歳10等級スタートでスタートし、4年間無事故とします。

その結果が下のグラフです。

自動車保険を毎年変更したときの、保険料推移

ピンクの線が、毎年変更したときの保険料です。2年目以降、あきらかに安くなりました。

ちなみに、比較した3つのパターンの4年間のインターネット割引額は、下のようになっています。

アクサ のみ チューリッヒのみ 毎 年 入 替
1年目 13,000円 13,000円 13,000円
2年目 3,000円 4,000円 10,000円
3年目 3,000円 1,500円 13,000円
4年目 3,000円 1,500円 10,000円

満期のタイミングで他社に乗り換えるとデメリットはありません。等級をそのまま引き継ぐことができます。

なお、少数ですが、早期割引(契約開始日の30〜50日前に加入すると、割引を受けられる)を実施している商品があります。ですから、乗り換えの検討は2ヶ月くらい前から始めたいです。

インターネット割引のせいで、2年目以降に値上がりしないダイレクト型自動車保険

2年目以降に値上がりしない商品

次の3つのダイレクト型自動車保険は、インターネット割引のせいで、2年目以降に値上がりしません。

イーデザイン損保
「&e(アンディ)」
インターネット割引がありません。
チューリッヒ
「ネット専用自動車保険」
インターネット割引がありません。
楽天損保
「ドライブアシスト」
インターネット割引はありますが、割引率は毎年一定です。

割安なのは「ネット専用自動車保険」

上の3商品は、2年目以降の値上がりはありませんが、必ずしもコストパフォーマンスが高いわけではありません。

というのは、イーデザイン損保「&e(アンディ)」と楽天損保「ドライブアシスト」は、1年目の保険料がそこそこ高いからです。

その点、チューリッヒ保険の「ネット専用自動車保険」は、1年目から保険料が安く、コストパフォーマンスは抜群です。

下のグラフは、上の3商品の、35歳10等級の初年の保険料を、ダイレクト型の相場と比較しています。

相場 &e ネット専用 楽天

チューリッヒ「ネット専用自動車保険」は、ダイレクト型の中でも、割安感はトップクラスです。

コストパフォーマンス抜群のチューリッヒ「ネット専用自動車保険」ですが、気になる点もいくつかあります。

  • 顧客満足度は低いと考えられる。
  • 保険料の払込は、一括払い(=年払い)のみ。
  • 手続きはインターネットのみで、自動更新。
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